京王閣競輪

KEIOKAKU KEIRIN

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決勝戦レポート

野口 大誠(熊本)

野口大誠が若手の頂点に

 「今回、野原君が脚質(力)的に1番上だと思ってたので、最初からその後ろと決めてました」と選択が見事的中。野口大誠の抜群の勝負勘が優勝を引き寄せた。若手の戦いらしくレースは早めからハイペースになるなか、野口は慌てずにじっと勝機を待つと直線で一気のフルモガキ。105期ナンバーワンの意地とプライドを見せ付けた。
 「単騎だったけど、そこ(野原の後ろ)を逃したら優勝はないと思ったので集中していきました。ギアも3.85から92に上げて一発かけてきたので、それが的確に当たりましたね。最近はF1とかしか走ってないけど、大きい舞台でこれだけの大声援をもらえてホント嬉しかったです。1年を通してここで優勝することを目指してやってきたので、今年は良い年になったと思います」
 初タイトルを手にしたが、野口にとってこれは単なる通過点。さらなる高みを目指すべく、「まだまだこれから努力していかないと」と今一度気持ちを引き締める。「今日はまくり追い込みたいな感じになったけど、九州を代表する先行選手になって、九州を盛り上げられる選手になりたい。記念の決勝に乗ることもだけど、G1に出場しないことには何も始まらないので」。

 

 川口聖二は4コーナーを先頭で立ち上がる絶好の展開。野原にも競り勝ち優勝を手にしたかと思われたが、ゴール寸前で手からスルリとこぼれ落ちた。
「持ってないですね、悔しい。2着も9着も一緒ですから。もうああなると思ってたし、やり合ったところをバックで捕らえて谷口(遼平)君とワンツーって感じだったけど…。野口さんが強かったし、僕が力不足でした。中部の連覇を止めてしまったので申し訳ない」

 

 野原雅也も川口と体をぶつけ合い、懸命にゴールを目指したが力及ばず。
「誰かがカマすと思ってたし、モガキ合いになると思ってました。川口君は車間を斬ってたのでちょっと…。
もう少し待つか早めでしたかね。川口君の後ろに入ろうとも思ったけど、自分の勢いも良かったので外を踏みました。一瞬の迷いが4コーナーで肩1つ川口君の方が出てました」

 

 「完全にビビってしまった」と話すのは谷口遼平。「バックのところでアンコになって引いてしまいました。あそこでしっかり踏んでいれば自分にもコースがあっただろうし、俺が普通に付いて行ってれば野口さんも来れなかったと思う。谷口君を援護できなかった」と4着に終わる。

 

 栗山俊介は余力を残して5着。番手回りの難しさを知る。

 「元砂君が引いてもいいように構えてたし、杉森さんに入られないようにと思ってました。自分で行ける感じはあったけど、杉森さんも余裕がありそうだったから見てしまった。任せた結果なので仕方ない。良い雰囲気のなかで走れたのでよかった」

 

 杉森輝大はバックから自力に転じたが、飲み込まれ6着。
「(ホームで栗山の)後ろが居ないのが分かったけど、そこで切り替えるのは。僕に力があればもう1回(まくって)行けたと思うと力不足でした。良い経験になったし、来年につなげられれば」

 

 元砂勇雪は力の差を痛感させられる結果に。
「2車でも行こうと思ってたし、出切れなかったので完全に力負け。渡邉君のところが5車並んでいる感じなってたから、押さえに行くのに脚を使ったし、フタをしてもいつでも来られる状態になってたから、理想の展開ではなかった。良い緊張感のなかで走れたけど、力がないのを実感しました」

レース経過

 号砲で川口聖二が勢い良く飛び出して正攻法に構える。川口には谷口遼平が付けて中部コンビが前受け、渡邉雄太-杉森輝大が3、4番手に収まる。これに日野博幸、野原雅也、野口大誠の単騎3人が続き、元砂勇雪-栗山俊介の奈良コンビが後攻め形で隊列は落ち着く。
 青板周回のバックから元砂が早くも上昇開始。渡邉ラインにフタをすると、渡邉は車を下げてすかさず反撃に出る。これに合わせて元砂も仕掛けて打鐘前から両者で激しい踏み合いに。最終ホームで元砂を強引に叩いた渡邉が主導権を奪う。ハイペースの流れの中、7番手の野原が最終1コーナーからまくり上げる。これに合わせて川口も踏み上げ、さらに杉森もバックから番手まくりで応戦。杉森を乗り越えた川口が外から迫ってきた野原に踏み勝って直線で先頭に立ったが、野原のまくりを追っていた野口が外を強襲。粘る川口をゴール寸前で捕らえて優勝を飾った。2着には野口が入り、最後まで諦めずに踏み続けた野原が3着。

 

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
9 野口 大誠 26 熊本 105 S2 11.5
3 川口 聖二 22 岐阜 103 S2 1/2輪 11.6 S
1 野原 雅也 21 福井 103 S1 3/4身 11.7
4 谷口 遼平 21 三重 103 S2 1/4輪 11.6
7 栗山 俊介 27 奈良 103 S2 1/2輪 11.6
5 杉森 輝大 33 茨城 103 S2 1/2身 11.8
6 日野 博幸 31 愛媛 103 S2 4身 11.8
2 渡邉 雄太 21 静岡 105 S2 2身 12.5 B
8 元砂 勇雪 24 奈良 103 S2 7身 12.8

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