京王閣競輪

KEIOKAKU KEIRIN

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決勝戦レポート

小林 優香(福岡)

小林優香が4代目女王に

 昨年は悔し涙を流したこの大舞台で、今年は嬉し涙が溢れ出した。
「ホッとした気持ちが強いです」
圧倒的な強さを誇り連勝街道を突き進んだ昨年だが、グランプリは3着に敗れた。それから1年…。女王となるためにやってきたことが実を結んだ。
「1年前は前検のときから体が硬くて。なので今年は平常心だけを心掛けてました。やっと自分自身が信じたスタートラインに立てました。去年はスタート後方で、後方のまま終わっちゃったんで、今年は前にいないと思ってました。スピード的にも乗ってましたね」
 グランプリ前の2戦は決勝でいずれも敗れた。しかし前検日に「負けるときにはこうなるって分かった。勝つときどうすればいいか分かってよかった」と敗戦を糧にした。そして「グランプリ前の2戦はこの勝ちに繋がる負けだったんだと思います」。一発勝負の大一番で同じ失敗は繰り返さなかった。
 賞金の1千万の使い道を問われ「自分で買った抹茶アイスを食べたいです」と記者を笑わせた表情はどこにでもいる21歳の女子そのもの。しかし、バンク上では名実ともに“絶対的女王”として来年もガールズを引っ張っていく。
「落ち着いてみるとまだまだだし、もっと最強になるために練習しないと。来年に向けて慢心することなく練習して、しっかり無敵になれるように。そのための体作りをして後続を引き離すレースをしていきたいです」
 

2着に敗れた石井寛子だが、悔しさよりも充実感の方が上回った。
「本来の持ち味は出せましたし、レース運びも100点満点です。でももう少し(で勝てる)って感じじゃなかったですね。アクシデントもあって落車するんじゃないかって、恐怖もありました。それでもずっと大きな舞台では5、6着が続いてて。満足っていったらダメなんでしょうが、久しぶりに3連単にもからめましたし、もっともっと頑張ろうと思いました。レース間隔を空けたら体も全然違いました。自分としてもそっちの方があってましたね。10月から怪我も多かったんですが、休めたことがよかったです。感覚もやっと戻ってきましたし、また来年のグランプリに向けてやっていきたいです」

 

3着入線の石井貴子が失格となり、4着入線の小林莉子が繰り上がって表彰台に。
「ホーム過ぎでは落車を覚悟しました。梶田(舞)さんも落車明けだし、自分も落車明け。誰も転ばなくてよかったです。自分の力不足を痛感しました。展開的にももったいなかったです。ホームで接触して怯んで3番手になったのが反省ですね。あそこで踏んで(小林)優香についていかないと。来年1年間はさらに考えながら力をつけていきたいです」

 

有言実行で先行勝負に出た奥井迪だが、レース後は悔しそうな表情を浮かべた。
「弱かったです、自分の力不足ですね。ただただ悔しいです。自分が出るまでは楽でしたし、後ろも上手く併走になってくれてよかったんですけど。(最終)3コーナーでも一瞬合わせられたと思ったんですけどね。あそこで合わせられてれば。そこが私の弱さですね。また次に向けていきたいです」

 

昨年は見せ場を作り、「今年は獲りにいく」と語っていた山原さくらだが5着に終わった。
「小林(優香)さんより前にいて先まくりが自分の勝負の形。でも車番も悪くて、スタートも苦手ですし出れなかったです。私の出番があるとしたらホームで駆けるしかなかったんですけど、接触もあったりして。それでも出なかったですけど、バックでまくり勝負にいけました。そこは来年磨いて、またこの場に戻ってきたいです」

 

梶田舞は最終ホームで石井貴子と接触。その後は後方に終始してしまった。
「避けたつもりだったんですけど…。自分も転ばなくてよかったです。自分がやろうと思って組み立てたレースはできました。また次あるんで頑張ります」

 

石井貴子の初グランプリは失格という結果に終わった。
「失格ってのが私らしいですね。厳しくいって脚が足らないのが現状でした。あそこで取りきらないと勝負権がなかったのでしょうがないです」

レース経過

 スタートは昨年のガールズグランプリと同様に梶田舞が取り、以下は石井寛子、小林優香、小林莉子、奥井迪、山原さくら、石井貴子の並び。
 赤板の1センターから奧井が動き、後位は赤板前から追い上げた石井貴が続く。奧井が梶田に並びかけた打鐘で誘導が退避。引いた梶田が番手で粘り、石井貴と併走になる。しかし、石井貴は最終ホームで梶田をキメて先行態勢に入った奧井を追う。奥井の3番手に切り替えた小林優は、1センターから反撃を開始。バックでは踏み直した奧井と力比べとなるが、直線入り口でまくり切る。小林莉を制して小林優の仕掛けを追った石井寛がゴール前でタテに踏むが差は縮まらず。そのまま小林優が力強く押し切ってガールズグランプリ初優勝を飾った。2着は石井寛。3着には石井貴が入線するも、梶田をキメた行為で押圧失格となり、小林莉が繰り上がった。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
1 小林 優香 21 福岡 106 A2 12.4
6 石井 寛子 29 東京 104 A2 3/4身 12.3
4 小林 莉子 22 東京 102 A2 3/4身 12.3
2 奥井  迪 34 東京 106 A2 1/2身 12.6 B
5 山原さくら 23 高知 104 A2 3/4身 12.4
3 梶田  舞 28 栃木 104 A2 11/2身 12.4 S
7 石井 貴子 25 千葉 106 A2

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