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決勝戦レポート

諸橋愛(新潟・79期)

諸橋愛が約10年ぶりの記念制覇

 初日特選、二次予選と「良い練習をしてきたんですけど、2日間抜けずにいた」と、思ったような動きが出来ずにいた諸橋愛だったが、「4日間戦えるようにケアしていた」と、競走準備に抜かりはなかった。そして準決では、まくった平原康多が稲川翔に張られると瞬時の判断で空いたインを突き鋭脚を発揮。
 心と体がリンクし、迎えた決勝戦。ビッグにも劣らない豪華メンバーが顔をそろえた中、最終1センターから仕掛けた平原を追走する。「追いかけるので脚を使いました」と、体力を削ったが、外でいっぱいになった平原後位から内に進路を変更。3番手に入った桐山敬太郎が浅井康太の内をすくって両者でもつれると、「後はコースだけでした」と、即座に深谷知広と桐山の間を鋭く伸びて04年青森以来の2度目の記念優勝を飾った。
 「自分でも勝てると思わなかったです。2着かなって。青森記念以来、10年ぶり。競輪はわからないですね(笑)。普段やってきた練習の成果が、結果に出たと思います。やってきたことが正解でした」
今後は共同通信社杯、そして高松宮記念杯と激戦のステージは続く。諸橋はさらに持ち味に磨きをかけ強豪たちと渡り合う。
 「危ないこともあるけど、(準決でも、決勝でも)ああいうところ突っ込んでいくのが自分の持ち味だと思っているし。それを期待してくれているお客さんもいるんで。(平原)康多とか強い選手と走って、一つ一つのチャンスをものに出来るようにしたいですね。高松宮記念杯でも良い成績を出せるように調整して臨みます」

 抜群のスピードを見せた深谷知広は、惜しくも2着。しかし、他のメンバーが「強かった」と、口をそろえるデキに、完全復活の気配を感じさせた。
 「(脇本が)良い掛かりだったんで、合わされたかと思いました。でも、(あの上を)行けたんで良かったです。決勝戦なんで、みんな突っ込んで来ますね。自分としては良いレースが出来ました。次の共同通信社杯に向けて、もうちょっと戦えるかなっていう感じがあります」

 中部3番手を固めた志智俊夫は、前の2人に踏み出しで離れて9番手に。しかし、諸橋を追って直線で落車を避け3着に入ったが笑顔はなし。
「俺があかんかった。ラインをこわしたし、(深谷と浅井に)迷惑をかけました。集中力が足りないですね。いただけないです…」

 金子幸央目標から、まくりに転じた平原康多は、浅井のけん制を受け失速し4着。
「自分は(金子に)任せてのレースだったし、対処できなかったのは僕のミス。(共同通信社杯までは)練習も出来るし、このままだと深谷に勝てない。もう一段階スピードを上げないと」

 浅井康太は絶好の展開も、内から当たられた桐山の動きが誤算だった。
「深谷が良いレースをしてくれたんで、チャンスがあったんだけど物に出来なかった。(志智が離れて3番手が桐山なのは)わからなかった。志智さんが付いてると思ったし、平原さんが外併走して、後は来る人がいないと思ってました。来られても当たられたあとも、桐山さんとわからなかったですね」

 

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 号砲で飛び出した平原康多が金子幸央を迎え入れると、周回は金子―平原―諸橋愛―桐山敬太郎―深谷知広―浅井康太―志智俊夫―脇本雄太―中川誠一郎の並び。
 青板のホーム手前から脇本が上昇。バックで金子が下げるのを確認して深谷も動くが、金子が中団を譲らない。赤板ホームでも2人の争いが続くと、単騎の桐山は脇本ライン3番手に追い上げ、脇本も打鐘前から主導権を握る。深谷は外併走のままホームから力づくで巻き返すと、2コーナーで前団を飲み込む。金子後位から自力に転じた平原を4コーナーで浅井がけん制。すかさず桐山が内に切り込み浅井とからむと、桐山は落車、浅井も車体故障で失速する。これで空いたコースを見逃さなかった諸橋は内を鋭く伸びて2度目の記念制覇。2着に深谷。打鐘で口が空いたところを諸橋にからまれ、9番手になった志智だったが諸橋に続く形で3着に突っ込んだ。

 

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 9 諸橋  新潟 79期 S1 11.2 追込み
2 2 深谷 知広 愛知 96期 SS 1W 11.6 まくり B
3 8 志智 俊夫 岐阜 70期 S1 1B 11.2
4 1 平原 康多 埼玉 87期 SS 1/4W 11.5
5 5 浅井 康太 三重 90期 SS 3/4B 11.6
6 3 中川 誠一郎 熊本 85期 S1 1W 11.5
7 6 金子 幸央 栃木 101期 S2 2B 11.6
8 7 脇本 雄太 福井 94期 S1 D 0 H
9 4 桐山 敬太郎 神奈川 88期 S1 0