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いわき平競輪

IWAKI TAIRA KEIRIN

13#

検車場レポート

  • 2/24 Wed.  (前検日)
  • 2/25 Thu.  (1日目)
  • 2/26 Fri.  (2日目)
  • 2/27 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
菊池岳仁選手
 1レースの1番車で登場するのは、117期の菊池岳仁(写真)だ。今期からS級に昇級し、1月大宮FIでは連勝で優出を果たした。
 「S級はA級と流れが違うけど、一場所目の小田原より二場所目の大宮の方が流れを見ながら、踏むところで踏めたと思います。(大宮のあとは)ナショナルチームの方で練習してきた。今回は初めての記念シリーズだし、9車立ても久しぶりなので楽しみです」
 前々回の平塚FIの2日目に落車している田中晴基だが、続く松戸FIでは決勝に進出。状態面はどうか。
 「松戸は落車の影響はなかったですけど、内容とかはイマイチでした。もうちょっと何かしらやりたかったですね。ちょっと疲れもあったので、今回はゆっくりしてきた。(平は)比較的、成績はいい方だと思います」

2R

 2月武雄FIの予選で白星を挙げた三宅達也は、続く小倉でも同格戦で2勝をマークした。
 「展開次第ですけど、最近は1着を取れているのでいいと思います。平は相性いいですね。記念の決勝にも3回乗ったことがあります」
 鹿内翔は、前回の佐世保FIで535着。約半年ぶりの優出に成功した。
 「(佐世保は)すごい楽で、いい感じで走れました。感触も着以上に良かったですね。(中5日は)青森に帰ってワットバイクとウエイトをしました。今日(前検日)、久々に地べたを乗った感じは悪くなかったです」

3R

選手の写真です。
庄子信弘選手
 庄子信弘(写真)は、266着の前回川崎FIをこう振り返る。
 「3日間、人の後ろだったので正直、感触はよく分かりませんでした。(中10日は)雪がなくなったので、いつも通りの練習に戻してやってきた。自分の地元と言ったらここしかないし、初めてここの記念に呼ばれたので頑張りたいです」
 近況のFI戦は準決勝が壁となっている湊聖二。予選は自分でレースを組み立てて白星を目指す。
 「正直、良くはないですね。特に変えたことはないので悪くはなってないですけど、レースで結果が出るまで我慢している感じです。平は悪いイメージはない。(予選は)位置は決めずに自分で自在にやります」

4R

 今年はまだ優出がない坂本貴史だが、前回の高知FIでは3日間先行してオール確定板入りを果たした。
 「(前々回の)西武園の準決勝は後輩(三浦翔大)がいいレースをしてくれたのに、それを生かせず決勝に上がれなくて悔しかったです。でもそのあとは先行して確定板に乗れているのでいいと思う。先行して3着に残るくらいじゃないとGIで戦えないって山崎(芳仁)さんにも言われたので」
 池田良は、前回の高知FIの初日特選で約半年ぶりの白星をゲット。準決勝と決勝でも3着に入った。
 「感触は上向きでした。中6日は調整はせずに、練習してきました。寒いのは好きではないけど、前回も悪天候をなんとかしのげました」

5R

選手の写真です。
藤根俊貴選手
 藤根俊貴(写真)は前回の小倉FIを無傷で優出し、好感触を得たようだ。
 「久々に自転車が進みました。セッティングを元に戻して走る前から自信があった。でも、準決勝を逃げ切れたのは自分でもびっくりです。(そのあとの)練習の感じも良かったし、調子もいいので今回はやれる気がしています」
 地元の須永優太は、前回の川崎FIから中10日で今シリーズを迎える。
 「前半はしっかり自転車に乗って、そのあとはモガキ系の練習で仕上げてきたつもりです。バンク合宿に一泊二日で来れたので、いい練習ができた。(一次予選で連係する)藤根君とは2回目です。前回は1着を取らせてもらいました」

6R

 藤井栄二は、前々回の松阪FIから中ゼロ日で大垣FIを走っている。
 「前回は疲れが溜まっている感じでした。終わってからは久しぶりに間が空いたので、休養と練習は思った通りにできた。風が強いのは苦手ですけど、9車立ての方が走りやすいのでしっかり走ります」
 1月松山記念で3度確定板に乗った川村晃司は、前回の向日町FIで決勝にコマを進めた。
 「セッティングをいろいろ試しているので感触は今ひとつなんですけど、体は問題ないです。まだ変えながらやってる段階ですね。7車立てに慣れてきたので、9車立てになったら多いなっていう戸惑いはあります」

7R

選手の写真です。
中西大選手
 復調ムードの中西大(写真)は、前々回の松阪FIで優出。続く大垣では2勝を挙げた。
 「調子は上がってきていると思います。自信を持って走れていますね。記念のあっ旋が少なくて9車立てはあまり走ってないんですけど、佐世保記念と和歌山記念はそれなりに走れたので大丈夫だと思う。(重たいバンクは)周りの人からお前向きのコンディションだなってよく言われます」
 2月松阪FIで122着の村田雅一は、続く向日町FIでもオール連対を果たした。
 「(1月)豊橋記念は初日だけ新車を使ったんですけど、その時は全然ダメで、帰ってからしっかりセッティングを出して急に良くなりました。暖かかったのでしっかり練習もできた。(一次予選で連係する中西は)松阪でも2回、連係して頑張ってくれました」

8R

選手の写真です。
朝倉智仁選手
 朝倉智仁(写真)は、前回の四日市FIの準決勝を1着で突破するも、決勝は7着に敗れた。
 「感触は悪くはなかったけど、先輩からいろんなアドバイスをもらったので、今回はそれ生かしたいです。(四日市からは)中3日だったんですけど、普段と変わらず練習をしてきました。体はいい方向に向かっていると思う。(一次予選は神山雄一郎に前を任されて)偉大な先輩なので責任は大きいですね。ラインで決めたいです」
 その神山雄一郎は、前回の松戸FIで10場所ぶりに決勝進出を決めた。
 「上り調子じゃないかなと思っています。初日は朝倉君に目標を絞って頑張る。彼のレースは何度も見ています」

9R

 前々回の豊橋記念では2勝をマークした菊池竣太朗だが、前回の川崎FIでは落車に見舞われた。
 「首と背中の左側の打撲がひどかったので、ここまではケア中心にやってきました。自転車も壊れてしまったのですぐに修正を出して、戻ってきた自転車に一回だけバンクで乗ってきた。壊れる前と変わらない感じでした」
 11月当所のFI以降、欠場が続いていた伊早坂駿一は、復帰3場所目の2月川崎FIで決勝進出を果たした。
 「平のあとに、なんかおかしいなって思ったら、左大腿外くるぶしの疲労骨折になっていたので休みました。もう大丈夫ですし、最近は状態を維持できています」

10R

選手の写真です。
堀内俊介選手
 堀内俊介(写真)は、前回の四日市FIで18年4月静岡以来の優勝を飾った。
 「去年はあまり良くなかったんですけど、年末くらいから少しずつ良くなってきています。でも四日市の前の小倉で(和田)真久留から離れたりしてるので、まだまだ足りないところだらけです。(全日本選抜で郡司)浩平が地元で優勝してくれて、いい刺激になったので僕も頑張ります」
 タテ脚兼備の小埜正義が、堀内の番手から逆転を目指す。
 「最近の自転車の出とか、練習の感触には満足しているんですけど、花粉症で喘息っぽくなってしまって体調面に不安があります。室内練習だけにして、外は乗ってきませんでした」

11R

 S級でも手堅くV争いを演じている隅田洋介だが、前回の松戸FIは車体故障もあり一次予選で敗れた。
 「自転車は修理に出して、直してから乗ってきました。体で痛めたところもあったので治療もしてきた。最近は7車立てで自力有利っていうのもあるので、結果が出ているんだと思います。9車立ては(6月青森GIIIで)優勝して以来なので、感じはいいままで残っています」
 1月大宮記念で優出した河野通孝は、その後も好調をキープしている。
 「前の先行選手のお陰で点数が上がってきていますね。その時、その時で自分の納得いくレースができるように心掛けています。特に変わったことをやっているわけではないので、腐らずにやってきた成果なのかなと思います」

12R

選手の写真です。
飯野祐太選手
 昨年末から調子を上げていた森田優弥は、1月大宮記念で優出。前回の松戸FIでは優勝をつかんだ。
 「(松戸の感触は)いつも通りだったけど、優勝できて良かったです。寛仁親王牌の最終日にシューズを変えて、そこからはいい感じで走れています。練習も計画通りにできたし、休養も取れました。(冬は)あまり得意ではないんですけど、大宮も風は強いので大丈夫だと思います」
 飯野祐太(写真)は、しっかり地元記念に照準を合わせてきた。
 「(前回の)立川の前に強めに練習をしていたので、案の定、体が動かなかったです。終わってからは2週間くらい時間があったので調整できました。普段はあまり調整しないんですけど。勝つところはしっかり勝って優勝したいです」
 今年がS級3年目となる皿屋豊は、1月京王閣FIでS級初優勝を飾った。
 「平はS級のデビュー戦で走って999着。A級で末着を取ったことがなかったので、このままA級に落ちていくんかと思った苦い思い出がありますね。ここで勝つことで成長できるんじゃないかって思っています」

1R

選手の写真です。
菊池岳仁選手
 前受けから下げた菊池岳仁(写真)はすぐさま巻き返して、打鐘で田中晴基を叩いて先行態勢に入る。どんどん踏み上げる菊池に別線はなかなか反撃できず、直線でも力強く踏み直した菊池が堂々と押し切った。
 「スタートを取って突っ張るか、引いてすぐに行くかでした。引いてすぐのタイミングで行けたので、積極的に行けたのは良かった。(4日制は初めてだが)周りの先輩にアドバイスをもらってケアをしたいです。今日(初日)の疲れもしっかり取って、明日(2日目)も万全にいけるように調整したい」
 番手の稲村成浩は援護から迫るも、写真判定の末タイヤ差で2着。
 「スーパールーキーの菊池君のおかげ。菊池君は踏み直しもしっかりできていたし、僕はたまたまあそこまで行けた。菊池君はあと半周くらい行ける感じでしたね。息子と同い年なんですけど、ナショナルチームの練習を聞いたり吸収できることがたくさんあって勉強になります」

2R

選手の写真です。
三宅達也選手
 赤板の1センターでハナに立った真船圭一郎は、2コーナーから仕掛けてきた林大悟を突っ張る。両者のモガき合いが長引くと、林マークの三宅達也(写真)は最終2コーナーから番手まくり。後方からまくってくる小林則之を振り切って白星を挙げた。
 「(林)大悟の頑張りひとつですね。(林の動きが)ちょっと遅めだったけど、真船君は切って出させてくれるかなって思ったんですけど。(林が)出切れるか微妙なところで真船君が内から出ていく感じになったので、3コーナーになったら浮かされるなと思って、直線で踏ませてもらいました。年末くらいからずっと脚はいいので、展開だけです」
 前団がモガき合ったところを後方からまくった小林則之が2着に入った。
 「あの展開じゃないと僕の出番はないですね。でもずごいキツかったし、三宅がまくって行くなって思って付いて行こうかともおもったけど、それではかっこ悪いと思って行きました。(前回の)佐世保はすごい良かったけど、今回はあんまり。この歳になると好不調の波がありますね」

3R

 打鐘で庄子信弘が前を切るが、内から一戸康宏が盛り返して再び先頭へ。藤井昭吾は隊列が短くなった2センターから反撃に出て、最終ホームで一戸を叩く。3番手以降を突き放して快調に逃げると、藤井を好追した西岡正一が直線鋭く抜け出した。
 「カマす作戦だったし、前の自力(一戸)が待っていたので、そこをカマしたらいけるかなと。バックでは後ろが離れていたので、あとは(藤井)昭吾を残すだけだったけど、踏み直しがすごかったです。1着かどうか分からなかったし、余裕はなかった。自分としては、付いていけて差せているので良いと思います」
 藤井昭吾が2着に粘って予選を突破した。
 「風が強かったので、前から下げても行くタイミングはあると思っていました。最終ホームで一戸君に飛び付かれないように踏んで、最後も踏み直しができた。平は前回も冬(16年1月)に来ました。風が強いコンディションは好きですね。先行で2着に残れているし、戦える状態です」

4R

選手の写真です。
坂本貴史選手
 赤板の1コーナーで先頭に立った佐伯亮輔は打鐘手前から仕掛けてきた神田龍を突っ張るが、番手の池田良が連結を外してしまい、神田が番手にはまる。最終ホームから池田が追い上げて隊列が短くなると、後方の坂本貴史(写真)は2コーナー手前からまくり出し、前団を一気に飲み込んだ。
 「展開にも恵まれましたし、良かったと思います。(佐伯の)番手に神田君がはまったので早めに行かないといけないと思ったけど、池田さんが追い上げるなと思ったので、その辺も考えながら走れました。先行できれば良かったですけど、バックは取れたと思うので、最低でもバックを取るレースをしていきたい」
 坂本マークの青森伸也が2着に続いた。
 「坂本君が落ち着いていたし、展開も向いてしっかり前に踏んでくれました。(脚の状態は)問題ないと思います。地元なので気合も入っている。(初めての地元記念であっ旋が)やっと来たかって感じですね。ここも向けてやれることはやってきたので、しっかり頑張りたいです」

5R

 中団から先に動いた津村洸次郎は樋口開土を受けて3番手をキープ。藤根俊貴が最終ホーム手前から反撃に出たが、津村がけん制しながら合わせて踏み込み前団を飲み込む。余裕を持って津村をリードした塚本大樹がゴール寸前でとらえた。
 「作戦通りだったし余裕はあった。自分に合ったトレーニングを見つけられた。陸トレ、水トレをやっていて、プールでもやっています。練習を楽しみながらやれていますね。ずっと着にからんでモチベーションが上がっているのがでかい。記念は準決勝までしかいったことがない。調子は決勝にいける状態」
 中団中団に立ち回った津村洸次郎が九州勢を上位独占に導いた。
 「初手は中団を取ろうと考えていたし、作戦通り。ホームからのカマシは感覚で走った。藤根は絶対に来ると思ったので、そこは気を付けて反応をしてレースしました。ラインでワンツースリーが決まって良かった。自分の今の良さをレースに出したい」

6R

選手の写真です。
川村晃司選手
 一度は佐藤佑一に叩かれた吉武信太朗だが、打鐘手前で再び佐藤を押さえてハナに立つ。そこを3コーナーから仕掛けた藤井栄二が一気にカマして主導権。ピタリと続いた川村晃司(写真)に絶好の展開が向くと、最後はきっちり藤井を差し切った。
 「(藤井)栄二に全て任せて、好きに走ってもらいました。絶好の流れになったので2人で決まるかなと思ったけど、(吉武に)すごいゴール前は迫られましたね。体の状態は悪くないけど、今はセッティングを試している段階で、今日(初日)もイマイチだったのでこれから触ってみます」
 別線を圧倒した藤井栄二が2着で近畿ワンツーが決まった。
 「しっかり自分の力を出し切るレースをしてくれたらいいと川村さんが言ってくれたので、いつも通り先行しようと思っていました。吉武君の赤板の突っ張りが(佐藤を)出させない感じの踏み方だったので、絶対に緩むところがあるなと思っていました。展開が向きましたね。正直、最終バックからはキツかったので、川村さんに残してもらった感じです」

7R

 赤板過ぎに先行態勢に入った中西大は打鐘からダッシュ良くカマしてきた早坂秀悟を出させない。2コーナーからまくって来た小野裕次も伸びを欠くと、中西マークの村田雅一が展開を生かして抜け出した。
 「ジャンの2センターで(早坂が)カマしてきた時に止めれば良かった。それで(中西)大もオーバーペースになった。周りはしっかり見れているし、ワンツーを決められたので状態はいい。松阪から新車のセッティングが出たのでいいですね」
 早坂、小野と別線の反撃をことごとく合わせ切った中西大の走りも力強かった。
 「初手はどこからでも良かった。あと600メートルなので(早坂を)突っ張ってもいいと思った。発走台に付いた時に風もなかったし、軽そうだなと思ってた。秀悟さんがヨコまで来たときも回せていた。自分の中でもすごいいいけど、ゴール前でアレってくらい抜かれたので村田さんが仕上がっていると思う」

8R

選手の写真です。
桐山敬太郎選手
 前受けの朝倉智仁は赤板の1センターから踏んだ桐山敬太郎(写真)を出させず先行策に出る。突っ張られた桐山だったが、冷静に4番手に戻って立て直すと、最終2コーナーまくりで快勝した。
 「前受けが理想だったけど、8番(伊藤太一)のスタートが早いのは知っていたので、前を取りに来たら諦めるつもりでした。(朝倉は)僕を出させない感じだったので4番手に入り直して、流したらホームくらいから行くつもりだったけど、ペースで踏んでいたのでバックで出切れるイメージで仕掛けた。ここは直線も長いし、まくり追い込みでも届くかなって考えるくらい冷静でした」
 成田健児は、最終2センターの朝倉のけん制で桐山から離れたが、直線伸びてなんとか2着に続いた。
 「朝倉君がやる気だったので、前を取って引いてのカマシはないだろうなとは思っていました。キリ(桐山)も踏んでこなければ前に出ようかなって感じだったと思います。キリがまくった時は抜けるかと思ったけど、(朝倉が)あんなに来るとは思わなかった。踏み遅れたけど結果は良かったので良しとします」

9R

 赤板の1センターでハナに立った佐山寛明が主導権。すんなり中団を確保した菊池竣太朗は最終ホームから仕掛けると、佐藤成人のけん制を乗り越えて佐山を追いかける。その外を伊早坂駿一もまくって迫ったが、菊池のまくりに乗った佐藤龍二がゴール手前で抜け出した。
 「(菊池)峻太朗の仕掛けはヤバいと思ってました。もう1個早く行った方が楽になるし、彼も残れると思う。そこは気付いてもらうしか。平は初めて記念の決勝に乗ったバンクです。7車立てが苦手でもここだけはしっかり走れたし、大丈夫っていう感じがあります。7車立てで心が折れていたけど、(郡司)浩平の優勝で気合が入ったので頑張っていきたいです」
 目標の伊早坂は不発となった安部達也だったが、コースを突いて2着に入った。
 「初手の位置で伊早坂君の得意パターンにならないと思っていました。2着はたまたまです。(8月)立川の落車で右肩甲骨と肋骨を骨折。デビューして初めてここまでの大きなケガをしました。本調子とは言い難いですけど、(1月に)地元戦があったので復帰しました。9車、8車になるとコースを突っ込まなくちゃいけないし、その辺はまだまだです」

10R

 前受けから7番手まで下げた堀内俊介は、打鐘から巻き返して4コーナー手前で滝本泰行を叩く。3番手以降を突き放して逃げると、最後は番手の小埜正義が鋭く伸びて絶好の展開をモノにした。
 「ほぼ作戦通りになりました。(堀内は)すごい踏み上がっていて、いい掛かりでした。なんとか抜けて良かったです」
 ロングスパートで別線を完封した堀内俊介が2着でゴールした。
 「前が取れたら緩んだところから行こうと思っていました。ちょっと早かったんですけど、一回先頭に立ちたかったから仕掛けた。前半のレースでは逃げ残っている人も多かったので、意外と後ろで脚が溜まらないんだなと思って先行も考えていました。珍しく最後まで踏めたので、小埜さんとワンツーが決まって良かったです」

11R

選手の写真です。
河野通孝選手
 前受けから7番手まで下げた伊藤稔真は、最終ホームで嶋津拓弥を叩いて先行勝負に出る。3番手で嶋津、隅田洋介、水谷良和で3車併走になると、真ん中の隅田はバックで伊藤の番手に潜り込む。隅田マークの河野通孝(写真)は連係を外してしまったが、3コーナーから自分でタテに踏み込んで直線鋭く抜け出した。
 「(隅田が)途中で挟まってしまったので、付いていけなかったですね。隅田君には悪いけど、山崎(充央)さんも付いていたので、踏ませてもらいました。伊藤君が強めに踏んでいたので、その分は伸びましたね。(好調な要因は)特に変わったことはしていないけど、気持ちの面で負けないようにしていることと、腰の不安がなくなって練習を精いっぱいできていることですね」
 河野に切り替えた五十嵐力が2着に入った。
 「一番脚のある2人(嶋津と隅田)が詰まっていたので、もったいないですよね。自分は河野に付いていっただけ。今日(初日)はあんまり調子を測れない。2着なので良いとは思いますけど。乗ってる感じは悪くないです」

12R

選手の写真です。
皿屋豊選手
 皿屋豊(写真)、櫻井正孝の順で切った上を、打鐘手前で森田優弥が押さえて先制。後方になった佐々木豪は2センターから反撃に出て、最終4コーナーで森田をとらえる。しかし、2コーナー8番手から仕掛けた皿屋が猛スピードで前団を飲み込んで初日特選を制した。
 「車番はあまり良くなかったので、後方からになったら切って(別線に)脚を使わせようと思っていました。終始余裕はあったので、1着まで行けるかの勝負でしたけど、直線が長くて助かりましたね。吸い込まれていく感じになりました。(一昨年のS級デビュー戦の時は)999着のバンクなので、全てを払しょくする1着だったと思います」
 佐々木を追いかけるように最終バックから踏んだ櫻井正孝が2着に入った。
 「(初手は)前中団が取れたら先行しようと思っていて、それ以外なら一回前に出て自分のレースをしようと思っていました。体の感じが悪いからなのか、直前までセッティングをいじっていたんですけど、道中も脚が溜まらなかったわけではないし、このレースで2着なら上デキかなと。一回前に出て風を切れたので、そこは評価したいです」
 ロングスパートの佐々木豪は最終4コーナーで森田をとらるも、末を欠いて3着でゴールした。
 「自分が行けるところから行こうと思っていました。少しでも詰まったら行くのが自分のスタイルだと思うから、ちょっと距離は長かったけど行った。でも森田君も強いのでやり合う形になってしまって、皿屋さんの展開になりましたね。前回(松戸FI)より疲れは抜けているし、気持ちも入っています」

6R

選手の写真です。
荒井崇博選手
 赤板の2コーナーで藤井栄二を叩いた津村洸次郎が主導権を握る。後方になった隅田洋介がすぐさま追い上げると、中団は藤井と隅田で併走に。外併走の隅田は最終2コーナーからまくって前団に迫ったが、荒井崇博(写真)が番手まくりで合わせて押し切った。
 「(津村が)最低でも中団を取ってくれたら、僕は届くかなと思っていました。(隅田を3)コーナーで止めたかったけど、直線で来たから前に踏ませてもらった。あれで行かれたら意味がないので。初日より今日(2日目)の方が楽でした」
 隅田洋介は荒井に合わされるも2着に入った。
 「風が強いとのことだったので、前が取れたらカマシ、まくりで行けるところから行こうと思っていました。(藤井と併走になったが)単独の4番手のつもりで脚は溜まっていた。位置にこだわって踏んだ割に出の反応は良かったので、あとはあれを乗り越える脚を付けていかないといけないですね」

7R

選手の写真です。
櫻井正孝選手
 赤板過ぎから小林則之、櫻井正孝(写真)の順に動いた上を吉武信太朗が打鐘で叩いて出る。中西大の動きを阻んだ櫻井は口が空きながらも3番手を確保。再度踏み上げてきた中西を張りながら直線鋭く突き抜けた。
 「初手の位置で前中団は考えていなかった。(打鐘前2コーナーのところで)あそこは無理して出た方がいいと勘が働いた。自分が伸びたんじゃなくて、吉武君がタレてきた感じ。トップスピードの上積みはないけど、前場所(2月佐世保FI)とかの感じでは勝負できなかった。最低限、準決勝と思って来ているし、自分のできることを出し惜しみせずにやっていきたい。毎回、命を削って走っている」
 続いた鹿内翔は中割り鋭く櫻井に迫ったが2着まで。
 「櫻井君の感性はS1でやっているところですよね。終始、脚に余裕はあったし、調子はいい。いい状態なので、明日(準決勝)、気合いで3着以内に入って決勝に乗りたい。準決勝は5回か6回あったけど、今までは力不足と気持ちが不足。気合いを入れていきます」

8R

選手の写真です。
庄子信弘選手
 菊池岳仁に合わせて踏んだ佐山寛明が、赤板の2センターで庄子信弘(写真)を叩いて先行勝負に出る。菊池は打鐘で一旦4番手に入るが、庄子にすくわれてしまい、最終ホームから再び踏み込む。しかし、番手まくりの川村晃司に合わされて力尽き、最後は脚を溜めていた庄子が川村の3番手の位置から直線鋭く追い込んだ。
 「思った通りの展開になりました。あとは菊池君がどこから来るかで、(打鐘過ぎに)前が緩んでいたので内が空くなと思いました。初日は焦って中途半端なレースをしてしまってギリギリ5着で勝ち上がれたので、今日(二次予選)はその分もしっかり勝ちたいと思っていた。気持ちを入れて走れています」
 庄子に続いた青森伸也が2着でゴールした。
 「庄子君がいろいろ作戦を練ってくれて、先行争いもあるかなって思っていたけど、上手いこと立ち回ってくれました。チャンスは十分あると思っていたので。平常心で走れています。ラインのお陰で勝ち上がれている」

9R

選手の写真です。
山賀雅仁選手
 赤板過ぎに堀内俊介が切る。中団になった藤井昭吾が打鐘前から仕掛けると、そこをすかさず仕掛けた佐々木豪が最終ホームで先頭に。佐々木に反応した堀内の仕掛けは三宅達也のけん制で失速するが、堀内後位から中バンクを伸びた山賀雅仁(写真)が突き抜けた。
 「(堀内に)ぴったりついていたので、(けん制が)来るなと思って、これで外を踏むと間に合わないと思って一番近いコースを踏んだ。初日は単騎で気持ちの入れ方が難しかったけど、今日(2日目)は堀内君、大木(雅也)さんと連係できた。余裕はあるので、前回(2月松戸FI)よりはマシですね。平は優勝こそないが、オールスターでも1着があるので相性はいい。昨年の記念は決勝に乗っている」
 佐々木豪の仕掛けに乗った三宅達也が抜け出して2着に。
 「(佐々木)豪ちゃんが思ったより早く行った。追い付きざまで行きましたね。ホームの向かい風で千切れかけた。誰も来ないと思ったら、来たので止めに行った。(佐々木は)ゴール前でもう一発向かい風を食らってきつそうだった。体調はいいし、平は相性もいいですね」

10R

選手の写真です。
桐山敬太郎選手
 前受けの皿屋豊は、赤板手前からゆっくり上昇してきた朝倉智仁を突っ張る。浮いた朝倉は最終1センターから再び踏み上げるが、岡本総のけん制で力尽きて後退。ジッと脚を溜めた桐山敬太郎(写真)は2コーナー4番手から大外をまくり出すと、中近ラインを飲み込んで連勝で準決勝進出を果たした。
 「スタートはどこでも良かったけど、意地でも中団を確保しようとは思っていました。(皿屋は朝倉を)ジャンで出させたら自分に追い上げられるし、突っ張るだろうと思った。まくる時は外行くか、もう一個待つか迷ったけど、おもいきって外に行って正解でした。前回の松戸からしっかり仕掛けて1着が取れていたので、その辺はいい反応ができているのかなと思います」
 突っ張り先行の皿屋の番手から伸びた岡本総が2着に入った。
 「(朝倉が)遅かったら皿屋さんは突っ張るってことで、結局、突っ張る形になりました。(朝倉の動きは)自分のところに来るのか、来ないのかって思っていたら、バックくらいからもう一回来たので、その外の桐山さんは対応できなかった。バンクは重たく感じますけど、体の状態は悪くないです」

11R

選手の写真です。
飯野祐太選手
 打鐘手前でハナに立った田中晴基を7番手から仕掛けた坂本貴史が最終ホームで叩いて先行態勢に入る。隊列を一本棒にして逃げる坂本に、後方の吉田茂生は2コーナーからまくって迫るが、絶好の展開で4コーナーを回った地元の飯野祐太(写真)が直線鋭く抜け出した。
 「(坂本は)打鐘で内に差していたので、タイミングが狂ったんだと思う。タレ気味というよりは、ずっとペースでした。巧く車間を切れたら、(吉田を)3コーナーでは止められたと思うんですけど。昨日(初日)は変な感じがしたけど、今日(2日目)はいつも通りの感じ。初日は練習で使ってたシューズを使ったけど、いつものシューズに戻しました。やっぱりいつも通りが良いですね」
 最終2コーナー7番手からまくった吉田茂生が2着に入った。
 「車番で後ろ攻めになりましたね。脚を使わないように一発と思っていました。(最終)2コーナーからおもいっきり踏んだ時の初速は、スピードに乗っていいぞって思ったけど、(ゴール手前で田中晴基と)後輪が接触してしまった。今日(2日目)が良かったので明日(準決勝)も維持したいです」

12R

選手の写真です。
森田優弥選手
 後ろ攻めから動いて、赤板の1センターでハナに立った佐伯亮輔が先行態勢に入る。7番手まで下げた森田優弥(写真)は、最終2コーナーから一気のスパート。豪快に前団をまくり切って、1着で準決勝進出を決めた。
 「3分戦でみんな動く自力だったので、前から流れを見てっていう作戦でした。(中団の)菊池(竣太朗)さんが仕掛ける前に行こうと思っていたけど、ジャンから2センターまで緩んでいたので、そこで行けなかったのは気持ちと脚が噛み合ってないのかなと思う。でも脚に問題はないです。展開もありますけど、昨日(初日)より感触は良かったんじゃないかなと思います」
 森田マークの河野通孝は、離れながらも2着をキープした。
 「とりあえず初手は前からで、あとは森田君に任せていました。(森田には最終3コーナーで菊池が)落車する前から、付いていけないなっていう感じがあった。必死に追いかけている時に落車があって、ひるんじゃったんですけど、諦めちゃダメだと思って頑張りました。離れたのは反省ですけど、離れながらも内とかは見えていた」

10R

選手の写真です。
河野通孝選手
選手の写真です。
朝倉智仁選手
 川村晃司は赤板手前から動いた櫻井正孝ラインに乗り、朝倉智仁にフタをしてから打鐘の2センター過ぎで櫻井を叩いて先行態勢に入る。外併走がいなくなった朝倉はすぐさま巻き返すと、最終2コーナーで川村をとらえて先頭に。最後は好追した番手の河野通孝(写真)が鋭く伸びて、決勝一番乗りを決めた。
 「考えていた通りの展開になりました。朝倉君は川村さんが駆けている上を行ったから、ホームくらいは付いていてキツかったです。追いついてからは余裕がありましたけど、(最終バックからは)後ろに鷲田(佳史)君がいたので、そこは油断せずに。(朝倉とは)走るたびにワンツーのイメージが強いので、明日(決勝も)決めたいです」
 ロングまくりの朝倉智仁(写真)が2着で茨城ワンツーが決まった。
 「しっかり前に出切れば、僕と河野さんにチャンスがあると思ったので、まずは出切ることに集中して走りました。ワンツーでうれしいですね。(平のバンクは)直線が長くて風も強いけど、その中でも連日、まとめて走れているのでいいと思います。記念の決勝は初めて。しっかりケアをして準備したいです」
 目標の川村がまくられた鷲田佳史は、最終2コーナーで河野の後ろに切り替えて3着に入った。
 「(初手は)中団か前からっていう作戦で、(川村)晃司さんに全て任せていました。ホームのものすごい風と、僕の力不足で朝倉君には行かれてしまった。影が見えたので見込みで張ったけど、からぶっちゃいましたね。余裕は全然なかったですけど、いつもの状態に戻っていると思います」

11R

選手の写真です。
飯野祐太選手
選手の写真です。
村田雅一選手
 打鐘手前で荒井崇博を切った吉田茂生が主導権を握る。4コーナー6番手から反撃に出た坂本貴史は最終バックで吉田を叩くが、吉田マークの村田雅一が2コーナーで飯野祐太(写真)にけん制し、坂本の番手にスイッチ。それでも飯野は外併走をしのいで4コーナーを回り、直線鋭く追い込んで1着。地元記念の決勝へコマを進めた。
 「作戦通りだったけど、前の(坂本)貴史のタイミングですね。全体的にレースは見えていました。村田君が自分のところに来るのは分かっていたので、追走に失敗した。技術がないですね。結果的に締め込めば良かったけど中途半端でした。3日間、自力を出してないので不安な面はありますけど、優勝だけを狙っていく。準決勝が一番緊張したけど脚は悪くないので。(決勝で)とうとう本気を出す時が来ました」
 最終2コーナー手前で飯野にけん制した村田雅一(写真)は、バックで坂本の後ろに切り替えて2着に入った。
 「7車立ての(7月)富山記念以来の記念決勝です。九州勢を連れ込んで駆ける作戦でした。(吉田)茂生もキツかったと思う。中部の選手だけど気持ちがうれしかったですね。(坂本を)止めてやろうと思ったけど逃げられて、飯野を飛ばそうと思ったけど堪えられた。あいつも自力があるので。状態はかなり良いので決勝は近畿3人(村田、鷲田佳史、西岡正一)のマーク屋で頑張りたい」
 村田に続いた西岡正一が3着に食い込んだ。
 「北日本(ライン)に行かれたら厳しいので、先行基本の組み立てで村田が止める作戦でした。9車は好きだし最後に突っ込むことができている。セッティングを変えて流れも良いです。初日はしんどかったけど、2日目、3日目は付いていけた。記念の決勝はかなり久々(17年9月向日町以来)です」

12R

選手の写真です。
森田優弥選手
選手の写真です。
庄子信弘選手

 赤板過ぎで桐山敬太郎が先頭に立つ。後方から関東コンビをすくった岡本総が4番手。南関ラインに続こうとした庄子信弘は外に浮いた状態で打鐘を迎える。4コーナーからペースを上げた桐山に対して、6番手の森田優弥(写真)は最終2コーナーからスパート。合わせて踏んだ岡本と小埜正義のけん制を乗り越えて1着で決勝進出を果たした。
 「(初手は)車番が悪かったので、前を取ってからの組み立てを考えていました。(仕掛けた感触は)昨日(二次予選)より進んでなかったし、桐山さんも強かったのでまくり切れて良かったです。状態は問題ない。(決勝は)わがままを言って朝倉(智仁)君の番手に行かせてもらいます。早いうちから番手も経験しておきたかったので。番手戦はヤンググランプリの時に黒沢(征治)さんに付いて以来、2回目です」
 森田マークの隅田洋介が2着に続いた。
 「(森田が)強かったですね。いい伸びだったので、僕は追走が下手で車間が空いてしまいました。そこが今後の課題だなと。(決勝は単騎戦だが)せっかく決勝に乗れたのでチャンスだと思って獲りに行きます。状態は悪くないです」
 岡本にすくわれて8番手まで車を下げた庄子信弘(写真)だったが、前の関東コンビを追いかけて3着に入った。
 「岡本君が来ると思ってなくて、ちょっとパニックになってしまいました。でもそれが早めだったので、森田君が絶対仕掛けるなと思って、あの位置(8番手)にいた。離されそうになったけど、なんとか食らいついていけたので良かったです。初めて記念の決勝に乗れてうれしい。S級優勝は2回あるので、あとは記念の決勝に乗りたいと思っていました」