久木原洋が主役を演じる。前S級では、10月立川を129着など随所で好走。「仕掛けるべきところで、ちゃんと仕掛けられている」と先行も含めた強気な走りで結果を残した。もちろん降級となった今期も、そのスタイルは継続。1月西武園では、連日の先行策で無傷優出。決勝は笠松将太の後ろから、気持ちに応える番手まくりで完全Vを飾った。さらに、今期は一度も確定板を外しておらず、安定感も高い。末木浩二との連係は流動的だが、川口満宏を含めて戦力が充実している。その末木は毎場所でV争いに参加するなど、今や争覇級の実力者。1月小田原124着の準決でも、赤板前から先行して別線を完封。持ち前のパワーを存分に見せてくれた。自慢の機動力を駆使してV奪取を目論む。
泉文人、中村敏之輔のS降り北コンビも侮れない。泉は降級初戦の1月大宮をさっそくV。2月伊東でも、12着で優出と機動力はA級屈指だ。中村は落車での怪我も癒えてエンジン全開。タテ兼備の鋭いキメ脚に加え、巧みな番手技術は脅威と言えよう。両者で好連係を見せれば、本線にも十分対抗できる。
山田和巧も優勝候補の一人。降級の今期は1月京王閣を117着など、持ち前の鋭脚は錆びついていない。田中勝仁を目標に、勝機を見出す。
北川大五郎が率いる近畿勢の存在も忘れてはならない。積極的な組み立てで強敵撃破も。変幻自在な戸伏康夫の一発にも注意。