岡本総、石塚輪太郎に南潤と中近で豊富な目標がある志智俊夫が優勝争いをリードする。昨年の優勝は3月大垣記念で開催されたケイリンエボリューションの1回だけだが、成績は高いレベルで安定していた。今期からは1班に復帰。100期台の若手がそろった今シリーズでも実績の違いを見せる。石塚は徹底先行で着実に力を付けている。11月富山、12月和歌山と連続で決勝2着。S級初優勝も時間の問題だ。12月にS級特進したばかりの南潤は注目のS級初戦で2勝。敗れた準決勝も含めて今後を期待させるに十分な3日間だった。岡本は石塚とは対照的に自在にシフトチェンジ中。ここも総力戦で決勝進出を狙う。
今シリーズはヤンググランプリ出場メンバーをはじめ、107回生の機動型が数多く参戦する。なかでも注目なのは鈴木竜士、山岸佳太の茨城コンビだ。鈴木はヤンググランプリを制し、山岸は8月の小田原で記念初優勝を飾るなど107回生を代表する機動型。吉田拓矢がいたヤンググランプリでは別線だったが、ここでは連係するのか。レース堅実な武藤龍生にもチャンスはありそうだ。
阿部拓真、櫻井正孝の宮城コンビに地元の佐々木雄一と北日本勢もなかなかの好メンバー。阿部は惜しくも次点でヤンググランプリ出場を逃したが、11月防府ではS級初優勝を飾るなどS級初挑戦だった前期は目覚ましい活躍を見せた。自力も健在の櫻井だが、弟弟子の阿部と同乗なら佐世保記念3日目同様に前を任せるだろう。その佐世保では阿部のカマシに続いて1着と相性もよく。ここも阿部の仕掛けに乗って優勝争いに加わるか。
堀内俊介、竹内翼もヤンググランプリ出場メンバー。堀内は武田憲祐、成田健児とそろった援軍を背に若手の自力バトルを制すか。今年は飛躍の年にしたい竹内翼も1期上の機動型を相手に真っ向勝負を挑む。