山中秀将が主役を演じる。17年は2月四日市で記念を初制覇。その後も当所オールスターで2勝など、大舞台でも好走を見せる。競輪祭では、積極的な仕掛けを見せてG1を初優出。「脚力自体が上がったとは思わないけど、この場所(G1)にいられるのが当たり前になって。メンタルが強くなったと思います」と、一年間で精神的にも成長した。ここも安定感が増した機動力で、別線を粉砕する。番手を回るのは望月永悟。近況は10月青森、久留米を連続優出など、状態上向き。しっかり山中の仕掛けに続き、ワンツーを決めよう。
対するは佐藤慎太郎。9月松戸記念を準Vなど、秋ごろから持ち前のキメ脚が冴え渡る。11月大垣記念の準決では、目標が不発の展開からインコースを伸びて2着。競輪祭でも、初日に大垣と同じような展開で2着に食い込むなど、鋭脚を随所で見せている。競輪祭で落車した坂本貴史が出走なら、V奪取も十分可能だ。その坂本も、10月京王閣で坂本亮らを破ってV。怪我の不安さえなければ、自慢のダッシュでライバルを圧倒する場面も。
中部勢も侮れない。高橋和也は10月平塚記念の二次予選で武田豊を撃破。勢いは衰えず、続く当所では432着で坂口晃の優勝に貢献。11月富山でも決勝3着と上昇気流に乗っている。復調気配の笠松信幸と強力タッグで逆転を狙う。
中井太祐は9月岐阜記念を優出や、10月向日町を制覇して今年3V目。17年は大きく飛躍した。神田紘輔と好連係を見せて本線に挑む。底力ある鈴木庸之に、アシスト確かな芦澤辰弘の関東勢も侮れない勢力。