差し脚好調な坂口晃輔が優勝争いをリードする。坂口といえば、8月に当所で開催されたオールスターでのビッグ初優出が記憶に新しい。来年の2月に地元、四日市での全日本選抜開催が決まってからは出場に向けウエイトトレーニングでパワーを付けた成果が確実に成績に表れている。高橋和也に5月、6月ほどの力強さがなくなっているが、ダッシュを生かした走りは健在。得意のカマシ、まくりでラインを上位に導くか。
後閑信一もシリーズ屈指の総合力で優勝争いに加わわる。7月小松島記念の最終日から落車もなく、状態は高いレベルで安定している。今シリーズは関東の1班は後閑だけ。機動型も手薄だが、目標不在でも自力で戦える点が後閑の強みだ。石川裕二も近況好調で関東勢では得点上位の選手だ。
松浦悠士は、直近の5場所で勝ち星が9月青森記念での1勝のみ。ピリッとしない近況だが、持ち前の自在性を駆使しながら安定した戦績を残していて、ここでは十分にV圏内。松浦が前々に攻めて好位を確保すれば、三宅達也にもチャンスが巡ってくる。
北日本勢は動ける佐藤博紀、安部貴之に小野大介、伊藤大志と層が厚い。大挙して勝ちあがって他地区のライバルを迎え撃つ。江守昇も争覇クラスだが、スジの目標が手薄で苦戦を強いられそう。レース運びの堅実な牧剛央も侮れないものの、同県の北津留翼の欠場が痛い