パワー、スピードに勝る外国勢が優勝争いをリードする。3人とも競輪の経験は豊富。なかでも昨年は25走して着外ゼロのパーキンスの存在感は際立っている。パーキンスの2着4回は全て決勝戦で、日本人に敗れたのは成田和也の強襲に屈した10月小田原だけ。不安要素があるとすれば、半年ぶりの競輪という点だけだろう。ドミトリエフ、ボスもここが初戦という点はパーキンスと同じだが、ドミトリエフはスプリントで昨年のリオ五輪銅メダル、4月世界選手権で金メダルと現在乗りに乗っている。ボスは全盛期こそ過ぎたが、脚力は健在でパーキンスやドミトリエフの後ろを回れるようなら優勝のチャンスだ。
迎え撃つ日本勢の筆頭は地元の小松崎大地だ。昨年後半は振るわなかったが、今年は1月宇都宮で優勝し、3月には大垣で記念初優勝と調子を戻している。外国勢は強力だが、地元のここで簡単には負けられない。内藤宣彦が小松崎をガード。昨年春にアキレス腱を痛めたが、後半戦からはコンスタントに優出し、9月静岡、11月西武園と2度の優勝も飾っている。箱田優樹が勝ちあがり、小松崎を軸に連係できれば、外国勢とも好勝負に持ち込めそうだ。
牛山貴広、松坂英司はスジに強力な機動型が不在だが、牛山はダービー3連対、松坂も2連対とともに調子はまずまず。牛山にはまだ自力の選択肢もあり、柔軟な立ち回りで優勝争いに加わってきそう。
遠征勢では中村一将に復調気配がある。4月は久留米、取手で連勝し、5月立川とここへ来て3連続優出の勢いは軽視できない。