ひらつか競輪

HIRATSUKA KEIRIN

35#


決勝戦レポート

石井 寛子(東京)

グランプリ初制覇で賞金女王に

 「ガールズケイリンができる前から応援してくれている人たちもいた。長年のファンの方、お待たせしました」
 13年にプロデビューも「ガールズケイリン」として産声をあげる前のエキシビションの09年から、石井寛子はその名を歴史に刻んでいた。「ガールズグランプリ」は5年連続5回目の出場。デビューから一度たりとも、ベスト7の座から陥落することはなかったが、一昨年の準Vがこれまでの最高成績だった。
 「それまでの4年間は出られてうれしいっていう感じだったけど、今年はどうしても優勝って、この一年間を考えてやってきた」
 大外枠の7番車はガールズケイリンにとっては大きなハンディ。そのハンディを抜群のスタート力ではねのけて周回中は2番手を確保。後続の動きを待つことなく自らを信じて赤板の2コーナーから動いた。
 「実は後ろは見ていなくて、チャンスは1回だと思ったので、あそこで行くって決めてて。自分を信じて練習の成果を出そうと思いました。(奥井迪が仕掛けてきたところも)後ろは見ていなくて、突き進んで自分を信じて行った。そしたら奥井さんが来て飛び付けたので、これはチャンスあるなって思ってました」
 半周近く風を切ってから、最終ホームで主導権を奪った奥井迪後位に飛び付く。長澤彩に踏み勝つと、奥井の掛かりが良く高木真備らは不発。優勝は奥井と石井の2人に絞られた。
 「奥井さんはすごいスピードでした。まず落ち着いてと思って、回して、回してって唱えながら、最後、踏んだんですけど、差せたかどうかは定かではなかったです。(ゴールしてから)1周してきたバックのファンの方が、“寛子やったよ”って言ってくれたので(優勝が)わかりました」
 実戦では初めての3.79のギアに上げて一撃にかけた石井が、5度目のグランプリで女王の座をつかんだ。
 「グランプリの優勝は夢でもあったので、本当にうれしいです。来年はトライアルが始まるので、気を引き締めて明後日から練習します」
 初の賞金女王にも輝いた石井は、今年からの練習再開を約束して来年を見据える。


 昨年に続く先行策からの2年連続の準V。タイヤ差でグランプリ制覇を逃した奥井迪は、何度も天を仰ぐ。
 「なかなか先行の神様が…。ジャンから行くって決めていた。無欲というか勝ちにこだわるよりも走りで魅せたいって思っていた。この舞台で先行をするっていうことは勇気がいるし、ひとりではできない。お客さんが本当に後押しをしてくれた。だからこそ、お客さんのためには勝ちたかった」


 石井の後ろで脚を溜めた梶田舞だったが、最終バックではかぶって3着が精いっぱい。
 「奥井さんの先行に乗っていこうと思っていました。かぶってしまったのが残念です。4コーナー過ぎしか、踏むところがなかったですね。でも、やりたい競走はできました。悔いはないです」


 最終2コーナーからまくった高木真備だったが、2番手の石井の横までも迫ることができず不発の4着。
 「力があればあれでまくり切れているだけのこと。ただ、去年よりは出し切れたと思います」
 

レース経過

 号砲で各車いっせいに飛び出すが、梶田舞が正攻法に構え、大外から早いスタートを見せた石井寛子が2番手を確保。以下、高木真備、尾崎睦、奥井迪、長澤彩、児玉碧衣の並びで周回を重ねる。
 打鐘前1センターから奥井が上昇をはじめると、中団から石井が合わせて踏んで誘導退避に合わせて先頭に。一度は石井の後ろに入った奥井だったが、スタイルを貫き4コーナーから踏み上げて主導権。奥井後位は内に石井、外に長澤で併走になる。2コーナーから長澤が遅れはじめ、石井が単独で番手回り。1センターからは高木がまくって出るが、奥井のかかりが良く、石井に並びかけることもできない。逃げる奥井も懸命に踏み直したが、4コーナーから外に持ち出した石井がゴール寸前で逆転。5度目の挑戦でガールズグランプリ初制覇を飾り、初の賞金女王に輝いた。逃げた奥井は2年連続の2着。最終ホームから石井に続いた梶田が3着に流れ込んだ。
 

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
7 石井 寛子 31 東京 104 L1 12.5
4 奥井  迪 36 東京 106 L1 タイヤ 12.6 B
2 梶田  舞 30 栃木 104 L1 1身 12.5 S
3 高木 真備 23 東京 106 L1 3/4身 12.6
1 尾崎  睦 32 神奈 108 L1 1/4輪 12.5
5 児玉 碧衣 22 福岡 108 L1 1身 12.5
6 長澤  彩 29 愛知 106 L1 1/2輪 12.8

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