はこだて競輪

HAKODATE KEIRIN

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決勝戦レポート

武田 豊樹(茨城)

武田豊樹が貫禄Ⅴ

 今年度最後の開催となった函館競輪。15年度の最後を飾ったのはGP覇者の武田豊樹だ。今シリーズは「ピリッとしていない」と初日、準決をあと一歩で勝ちきれず。しかし、決勝では奇襲のカマシを放った岩津裕介にスイッチする好判断を見せ、すかさずバックまくり。続いた菊地圭尚の追撃も許さず押し切り。生まれ故郷の北の大地で王者の貫禄を示した。
 「函館で優勝できて嬉しいですね。(バックでまくったのは)地元の菊地君も付いてくれたし、その後ろに加藤君もいるんで考えて走ろうと。村上君もアクションを起こしたけど、山田君が出させなかった。彼がすごい強かったね。展開も早くて、最後は苦しかったけど、勝てて良かった。でも、ラインがあっての優勝ですね」
 これで熊本記念に続きG3を連覇。そして、次のステージ、今年最後のG1・競輪祭へと舞台を移す。
 「これでいい流れで競輪祭に臨めますね。また、次に向けて頑張りたいと思います」

 菊地圭尚は武田を差せず2着。地元制覇まであと一歩と迫ったが、悲願は叶わず。
「もったいないですけど、武田さんが強かった。落ち着いてゴール前勝負と思ったけど、さらに加速していきましたね。周りに言われていた赤いパンツの意味がわかりました。また来年の地元記念に向けて頑張ります」

 加藤圭一は踏み出しで口が空くと、笠松信幸に割り込まれてしまう。しかし、笠松をすくい再度菊地に付け直すと、3着に流れ込んだ。
 「笠松君が降りてきて入られてしまったけど、何とかしゃくって付け直すことができた。最後は一杯一杯だったけど、この3着はデカい」

 連勝で勝ち上がった村上義弘だったが、決勝は山田を叩けず7着。しかし、力を出し切る競走でファンを沸かせた。
 「出れなかったですね。初手はどこでもよかったし、後ろ攻めだったら勝てたという訳でもない。常にベストを尽くして、一戦一戦頑張るだけ」

 一発を狙った岩津裕介だったが、武田に屈して8着。
「(橋本が離れて)1人だったですね。橋本君は付いてきてると思ってたので、どちらか優勝できれば御の字と思ってたけど。理想を言うならもう半周短ければ。最終バックで武田さんと村上さんが併走になってるくらいで。距離が長かった。武田さんは番手に入ってると思ってたんで、ペースで踏めば抵抗できるかと思ったけど、武田さんはもう踏んでた」

レース経過

 出渋ったスタートとなったが、けん制を嫌った村上義弘、笠松信幸が誘導員を追って中近ラインが前受け。周回を村上―稲川―笠松―岩津裕介―橋本―山田義彦―武田豊樹―菊地圭尚―加藤圭一の並びで重ねる。
 武田を連れた山田は青板の1センターから早々と上昇を開始。村上の押さえてバックで誘導員を下ろすとペースをスローに落とす。下げた村上は1センターから東日本ラインを叩きに行くが、山田も一気に踏み上げると打鐘から両者で激しい主導権争いとなる。岩津は打鐘の4コーナーから巻き返しに行くが橋本が離れてしまう。村上が力尽きると、単騎で出切った岩津に武田がスイッチ。そこからすかさず自力に転じる。地元で記念初優勝を狙った菊地の逆転はならず。武田が押し切って今年5度目の記念優勝を飾った。打鐘で笠松に割り込まれた加藤だったが1コーナーから内をすくって前2人に続いた。

 

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
1 武田 豊樹 41 茨城 88 SS 12.0 B
2 菊地 圭尚 35 北海 89 S1 3/4身 11.9
6 加藤 圭一 37 神奈 85 S2 1輪 11.8
4 笠松 信幸 36 愛知 84 S1 1身 11.8
7 橋本  強 30 愛媛 89 S1 1/4輪 11.6
9 稲川  翔 30 大阪 90 SS 11/2身 11.8
3 村上 義弘 41 京都 73 SS 4身 12.2
5 岩津 裕介 33 岡山 87 SS 2身 12.9
8 山田 義彦 29 埼玉 92 S2 大差 16.2

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