千葉競輪

CHIBA KEIRIN

32#


決勝戦レポート

荒井 崇博(佐賀)

荒井崇博が13度目のG3優勝

 優秀戦でも壮絶な争いを演じた新田祐大と深谷知広が人気を二分した一戦。両者の力勝負に期待が集まったが、優勝をかっさらったのは荒井崇博だった。
 「吉澤だろうが、深谷だろうが先行するラインに付いていくのが第一。ラッキーだった。後ろを見てからなんて対応できないし、あそこしか狙ってなかった。後ろが来てもしょうがないという気持ちで。自分のタイミングで前に踏んだだけ。いい緊張感があってよかった」
 前期の途中から自力に戻して以降動きは軽快だった。それでも「こんなに上手くいっていいのかなって思ってた。(自力に)戻したからといって、こんなにすぐよくなると思ってなかった」と本人の中でも試行錯誤をした上での結果だった。
 怪我もあり一時は競走得点も100点を切るなど不調に苦しむ時期もあったが、この優勝で通算4度目の制覇を目指す地元武雄記念へも弾みがついた。
 「武雄(記念)に向けてやってきたことがここで出た。(武雄記念も)何とか形になりそうでよかった。(来年の)競輪祭にも出れるしね、今年は出れんけん。でも今日はつぶれるまで飲んでいいかな」
 最後はいつもの“荒井節”で豪快に笑い飛ばし、また上のステージでの活躍を誓った。

 濱田浩司は絶好の3番手だったが、一瞬の判断の迷いによって2着に終わった。
 「今日は取れるところからと思ってたけど、吉澤君も淡白なレースはしないし、強引にでも行ってくれると思ってたのであの位置に。最後はちょっと入るのが、振り返ってみると遅かったですね。もっとスッと入れてればいい勝負だった。もう少し先に外踏む余裕があればね。内入ってのレースになってしまった。空いたから結果が出たけど、空かなかったら終わってたし…。でも納得はしてます。上出来だと思います」

 3着には新田が不発とみるや、2センターから内に進路を取った山田幸司が入った。
 「終始ピリピリした緊張感がありました。新田君はいつ行くか分からないし。最後は突っ込みが甘かったけど、3着まで届いたんで満足です」

 新田祐大は深谷を意識しすぎた結果、レースの組み立てを誤った。
 「完全に組み立てを失敗した。深谷君を警戒し過ぎたのと、相手の(吉澤)動きを過信したというか、あそこまで早くにペースを上げていくとは思っていなかった。せめて荒井さんの位置にはいなきゃダメでしたね。でも自分で修正すべきところはわかったので、競輪祭には生かせると思います」

 3日間好勝負を演じてきた深谷知広は、勝負どころで9番手に置かれ、またしても決勝でムラのある面を見せてしまった。
 「中途半端、すべてが中途半端な結果になっていまいました。レースが見えてなかったです。でも開催通して収穫はあったので、また次に向けていきたいです」

 新田、深谷相手に先行勝負を挑んだ吉澤純平はシンガリ負けに終わるも力は出し切った。
 「今日はある程度先行勝負をしようと思ってました。みんな強いんでいつ飛んでくるか分からなくて意識しすぎました。いかれたくないという思いが強くて難しかった。でも持ってる力は出したつもり。力付けて出直します」

 

レース経過

 周回は深谷知広―椎木尾拓哉―荒井崇博―柳詰正宏―新田祐大―山田幸司―吉澤純平―小林大介―濱田浩司の並び。
 赤板の1コーナー過ぎから吉澤が上昇すると、深谷は車を下げて打鐘過ぎに誘導員も退避する。荒井が4番手を確保し、6番手は内に深谷、外に新田で併走に。最終ホームから吉澤がペースを上げると、やや遅れた深谷を締め込んだ新田が6番手を取り切る。さらに椎木尾に切り替えられた深谷は最後方になってしまう。小林、荒井がそれぞれ車間を空けて後続の仕掛けに備えるが、新田はしきりに深谷を警戒して動かない。深谷のバックまくりでようやく新田も仕掛けたが、2センターから荒井が合わせて巻き返す。荒井を張りながら小林が踏み込むと、あおりを受けた新田、深谷は不発に。空いた内を濱田が抜け出したが、外の荒井が伸び勝ち14年4月の武雄以来2年半ぶり、通算13回目の記念優勝を飾った。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
3 荒井 崇博 38 佐賀 82 S1 14.1
8 濱田 浩司 37 愛媛 81 S2 1/2身 14.4
5 山田 幸司 44 神奈 78 S1 1/2輪 13.8
6 柳詰 正宏 29 福岡 97 S2 1輪 14.1
2 新田 祐大 30 福島 90 SS 1/2身 14.0
7 椎木尾拓哉 31 和歌 93 S1 1輪 13.8 S
4 小林 大介 38 群馬 79 S1 3/4身 14.7
9 深谷 知広 26 愛知 96 S1 1/2輪 13.9
1 吉澤 純平 31 茨城 101 S1 1輪 14.9 B

▲TOPへ