あおもり競輪

AOMORI KEIRIN

12#


決勝戦レポート

芦澤 大輔(茨城)

芦澤大輔が直線一気

 「ラインのおかげ」。開口一番、芦澤大輔はこう話す。決勝戦は関東4番手回り。「優勝(を狙うの)はもちろんだけど、平原、神山さんが1枚も2枚も上。その援護ができれば」という気持ちでレースに臨んでいた。打鐘で平原が箱田ライン分断を匂わせると、たまらず早坂が3コーナーから先頭に。ホームから踏み上げた早坂に2コーナーから平原がまくりで襲い掛かると、平原をけん制しながら佐藤友和が2の矢を放つ。平原、佐藤の意地の張り合いは直線まで続くと、空いた中バンクを芦澤が突き抜けた。
 「2センターで牛山さんが新田を張るのが見えて、そのまま外に踏んでいった。コースが空いた? ホントにそう。僕は僕で何とかできることをと思ってたけど、ラインのみんなが東北を寄せつけなかったから自分にチャンスが生まれたんだと思う」
 前回のサマーナイトフェスティバルでも決勝3着に入った。「調子はいいですね。全然悪くない」の言葉どおり今大会で3年ぶり、2度目の記念優勝。いいムードのまま次の松戸オールスターを迎えられそうだ。
 「(2回目の記念優勝まで)長かったけど、それが実力。強い選手は一定の上空を走ってるけど、僕は波が大きかったので。2回目の記念優勝で周りの見方が変わって、これから自分がどうするかに今後がかかってきますね」
 芦沢らしく真摯に、そして謙虚に。2度目の優勝の味をかみ締めていた。

 惜しくも2着の牛山貴広だが、新田をけん制しながら外を鋭く伸びた。
 「新田が来ると思ったし、来てたんで。そこに対応できたけど、横に振ったとこで前に踏んでしまって、そこは申し訳なかった。でも平原はここで行くってとこで行くので勉強になりますね。(記念の)決勝2着は初めてだし、豊橋記念からはひとつ上がった。次は優勝目指します」

 早坂の番手で必死の抵抗を見せた佐藤友和だが、茨城コンビの強襲に屈した。
 「秀悟も出たときに自分が何とかしてやるって感じだったんでしょうね。ホームで後輪が飛んでたし、かかりも昨日、一昨日ほどじゃなかった。平原を持って行ったあとも伸びてなかったのでゴメンと(出て行った)。優勝できてないのは納得いかないし、たくさん反省点はあったけど、今後につながるチャンスにはなったと思います」

 5着に敗れた平原康多だがシリーズ中は走るごとに状態を上げ、復帰戦でまずまずの手応えをつかんだ。
 「あのスローペースで叩かれて、引いてたら勝負権がないと思ったんで早坂のところに行きました。自分も(4車の)ああいうラインを作ってもらって、それに応えないといけなかったですし。体は動いてたと思うし、日ごとに状態はよくなってきた。あとはオールスターまでに上積みしたい」

レース経過

 号砲で各車見合った状態から新田祐大がゆっくり出て行く。新田には成田が付けて前団、平原康多-神山雄一郎-牛山貴広-芦澤大輔で中団を形成、箱田優樹-早坂秀悟-佐藤友和が後攻めの形で隊列は落ち着く。
 青板周回のバックから箱田が上昇。平原にフタをしながら赤板を迎える。平原も引こうとせず、早坂と併走しながら前に攻める。箱田が打鐘前に誘導員を交わして踏み込むと、平原はそのまま番手で粘るが、併走を嫌った早坂が箱田を叩いて先行策に出る。佐藤友和が続き、平原も2人を追っていく。最終2コーナーで平原が3番手外併走の態勢から仕掛けると、合わせて佐藤が自力発進。両者で体を合わせながら激しく踏み合う。後方から大外をまくり上げた新田は不発。佐藤と平原が並んだまま最終4コーナーへ。最後は芦澤が平原と神山の間を鋭く伸び切って優勝。牛山が直線で外を強襲して2着に入った。

 

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
5 芦澤 大輔 33 茨城 90 S1 11.0
8 牛山 貴広 34 茨城 92 S1 3/4輪 11.2
1 佐藤 友和 32 岩手 88 S1 1/2身 11.4
9 神山雄一郎 47 栃木 61 SS 1/2輪 11.4
3 平原 康多 33 埼玉 87 SS 1輪 11.5 B
4 成田 和也 36 福島 88 S1 1/2身 11.0
2 新田 祐大 29 福島 90 S1 1/2身 11.2
6 箱田 優樹 24 青森 98 S2 4身 11.8
7 早坂 秀悟 29 宮城 90 S1 大差 14.3

▲TOPへ